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北海道で暮らす人・暮らし方
帯広市

月間10万PVのブログやマルチな活動で道東・十勝の魅力発信を20190307

月間10万PVのブログやマルチな活動で道東・十勝の魅力発信を

とある日、本サイト「くらしごと」の写真撮影もしてくださっているフリーカメラマンの原田啓介さんがFacebookでライブ配信をするという噂を聞き、それを見ていたくらしごと編集部。すると原田さんと一緒に出演していた男性がこんな一言を・・・。

「ほんま、くらしごと載りたいねん!」

なんと!ではでは、お話聞かせてください、と編集部が突撃したのは北海道の十勝エリアの帯広市。ここを拠点に、十勝の魅力を発信するため、ブログ、動画制作、PRライター等といった活動を通し、いわゆる「地域活性」に力を注いでいるのが、野澤一盛さんです。野澤さんは京都府のご出身。新卒で入った会社の配属で北海道の地を訪れ、そこから現在に至るまで北海道の地で奥さまと二人で暮らしています。

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22年間過ごした京都を離れるという選択

野澤さんは、生まれてから大学を卒業するまでの22年間を地元の京都で過ごし、新卒で東京に本社のあるIT系企業に入社しました。

「関西人は地元が好きな人が多いんですよね。私もその一人でした。なのでずっと京都にいようなんて思っていたんですが、大学に通っている時、その考え方を変えた二つの出来事があったんです」

そう教えてくれた一つ目の出来事は、在学生の半分以上が関西の外から来た人、つまりは地元が関西以外の人が多かった中、こんな言葉を耳にしたことでした。

『地元は好きじゃないんだよね』
『卒業しても地元には帰りたくない』
『就職は東京か関西がいいな』

「僕は地元京都が好きで、周りにもそういう人が多かったし、その言葉は衝撃的でした。地元が好きじゃない人ってこんなにいるんだなって。それがあって、自分の地元を好きになる人がもっと増えたらいいなと思ったんです」

shigenoza_02.JPG大学生の時にもスポーツで地域活性を行うNPOのサポートをしていたという野澤さん。

二つ目の出来事は、アルバイトで人生初の東京を訪れた時のこと。誰もが聞いたことがある有名な場所、とりあえず渋谷まで行ってみようと山の手線に乗り込むと、また野澤さんに衝撃が走ったそうです。

「渋谷、原宿、新宿、表参道と、テレビでよく見たり聞いたりする地名が、まぁずらりとある訳ですよ。しかもこんなに近い距離感なのに、それぞれのまちが全部栄えてる。東京どないなってんねん!って正直思いましたね」

そして、この二つの出来事がリンクし、野澤さんは一つの考えに至ります。
『いろんな地方に東京を作ったら人も増えるし、地元を好きって人が増えるんじゃないか』

この経験こそが、その後の野澤さんの人生を変えたと言っても過言ではないでしょう。そうして、東京を作るにもまずは東京を知らねば、ということで就職は東京の会社を選択したという訳なんですが・・・ここでもう一つ運命の歯車が回り始めます。

外を知るために出たのは東京ではなく、北海道に

入社したIT系企業は全国に事業拠点がある企業。新入社員の研修で3カ月間東京で過ごした後、配属先となったのは、なんと北海道札幌市でした。

「東京を知るために京都から出てきたんですが、なんと北海道の配属。でも、いずれは京都以外の地方でも働きたいと思っていたので、まんざらでもなかったです。まあ雪は不安でしたけどね(笑)」

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こうして野澤さんは北海道の地を訪れることになり、札幌で営業職として5年間勤務しました。5年の間、いろいろな経験を積みたいという理由から、東京に戻ることや部署異動を会社にお願いをしていたのですがそれは叶わず、当初から考えていた「5年働いたら地域活性に関わることをしよう」という想いの元、次の一歩を踏み出します。

「一口に地域活性と言っても、僕の場合は地元や住んでいる場所が好きという人を増やしたいという想いがあります。なので、場所は北海道に関わらず、地元京都なども考えていたんですが、ある日、実家が酪農をしている後輩と飲んでいた時『北海道にいて、農業に関わるのはどうですか?』と言われ、何かビビビと感じるものがあったんです」

このビビビとキャッチした感覚を頼りに見つけたのが、現在のお仕事。農業をはじめとした一次産業の就職をサポートする会社に転職しました。本社は東京ですが、北海道担当ということで、この転職を機に、農業が特に盛んな帯広市を次なる拠点に選択します。

「リモートワークなので、どこを選んでよかったんですが、奥さんの妹が十勝にいて、札幌や千歳にも比較的移動しやすい帯広にしたんです」

そうそう、ご紹介がまだでした。野澤さんは札幌にいた頃に出会った奥さまと、この転職とほぼ同時にご結婚されました。少し奥さまの優菜さんにもお話を聞いてみましょう。

shigenoza_03.JPG写真右が奥さまの優菜さんです。

「私は北海道の江別市出身で、主人が以前札幌で勤めていたIT関連の会社で私は契約社員として働いていたのですが、そこで出会ったのが最初です。主人の転職と同時期に結婚して、すぐに帯広に来たんですが、特に迷いとかは感じなかったです。『やれるもんならやってみなさい』って感じで、どこへでもついて行くつもりでしたし(笑)」

現在、優菜さんは帯広にある「スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド」で働いています。元々キャンプが好きだったということもあり、帯広に来てから参加したアウトドアイベントがきっかけで働くことになったそうです。
(以前、スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールドには本サイト「くらしごと」で取材をさせていただいており、実はその記事にも優菜さんも登場していただいています!→コチラ

マルチな行動の素は「人との繋がり」

こうして帯広を拠点として新しい一歩を踏み出したお二人。野澤さんは本業の一次産業の就職サポートの側ら「人との繋がり」を行動の素とし、勢力的に活動を行っていきます。そして、その活動を語る上で欠かせないのが、取材場所でもあるここ「ホテルヌプカ」だと言います。

shigenoza_06.JPGJR帯広駅から徒歩3分、2016年3月にオープンしたホテルヌプカ。

「ここではよく交流会や講演、ライブなどが開かれていて、地域活性に関するイベントなんかもあるんです。たしか、大樹町の中神美佳さんが『肉(ニク)ラウドソーシング』という、地域貢献や地域活性をベースにしたクラウドソーシングのイベントに参加したのが一番最初だったかな。そうしたイベントなんかに顔を出させていただくようになって、それが今の僕の活動原点なんじゃないかなと思いますね」

こうしてイベントなどで、自身と同じく道東・十勝の活性化を志す人たちと出会い、お互いに刺激し合って成長できたと野澤さんは言います。これまでで印象的だったものをいくつか伺いました。

「道東誘致大作戦のメンバーである神宮司亜沙美さんが企画した『脳天直撃学校祭』(※1)の運営スタッフとして一緒にイベントを作れたことは楽しかったですね。あと、『十勝さらべつ熱中小学校』(※2)で更別村のサムエルと出会ったんですが、同世代の活動なんかはやっぱり刺激的でした。サムエルとは今も一緒に仕事したりしています。印象的なことはたくさんあって、挙げだすとキリがないかも(笑)」

(※1)道東誘致大作戦という十勝・釧路・オホーツクの3つの道東地域をPRするためのプロジェクトがあり、そのメンバーが中心となって開催した講義スタイルの地域活性イベント。
(※2)廃校・空き施設を利用した、出会いと学びを提供する地方創生プロジェクト。HPはコチラ

shigenoza_09.jpegホテルヌプカで開催されたイベントでの一枚。

野澤さんはこうした人との繋がりを通じて、更に活動の幅を広げていきました。現在、本業以外の肩書きは「撮影、ブロガー、動画制作、PRライターなどなど」ということで、さまざまなことをマルチに取り組まれています。例えば、十勝のフリーペーパー 「週刊fit」にて 不定期でコラムを掲載したり、街中のスケートリンクとして帯広駅前にある「TOKACHI ICE PARK」のプロモーション映像の作成などを手掛けました。

「ここでは、地方ならではといいますか、僕みたいなノンプロでも『やってみない?』って声をかけてくれる人が多いんです。チャレンジする機会がないと成長もできないので、本当にありがたいですね」

月間10万PVのブログ。動いてみることから見えてくるもの

帯広に来て3年が経ち、道東、十勝と広い範囲で活躍の幅を広げている野澤さん。実は・・・とこんな風に話してくれました。

「ここに来る前から、実は何年か経ったら地元の京都に戻るという選択肢も考えてたんです。でも、これまでの3年間で道東をなんとかしたいという人たちに出会い、自分もその輪に飛び込んだことで、気持ちも変わりました。まだまだ道東の名前を知らない人は多いですが、ここは本当にポテンシャルが高いです。いうことで、昨年帯広の郊外に家を買っちゃいました(笑)」

shigenoza_10.JPGアウトドア用品をおしゃれに取り入れたご自宅の様子。

ブログやyoutubeなどでもご自身の体験を発信していることもあり、自分の生活そのものを知ってもらえたらいいなと、築10年の家を奥さまと一緒にDIYでリノベーションしたり、庭での焚き火や家庭菜園などを行って、発信いけたらと考えているんだとか。

今では野澤さんのブログ(しげのざ.com)は月間10万PVとたくさんの人に十勝の魅力を届けていますが、これからも「情報で人を繋ぐ」何か仕掛けを構想しているそうです。「おもしろそうだと思ったらまず飛び込んでみる」という野澤さん。特に地方ではこうした外から来た人が飛び込んでくる受け皿が大きいのかもしれません。

shigenoza_07.JPGこちらが野澤さんのブログ「しげのざ.com」(URLはページ下部にあります)

「地方は特に人との繋がりは大事だと思いますし、僕自身大事にしています。だからといって肩に力を入れすぎるのも違うんですが、まず動いてみること。そうすれば何か見えてくるものがあると思っています」

ふとしたきっかけで実現した今回の取材。これもまた野澤さんが大事にしている「繋がり」なんだと感じた時間でした。

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月間10万PVのブログやマルチな活動で道東・十勝の魅力発信を

この記事は2018年12月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。