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北海道を世界のワイン産地へ!千歳ワイナリー20170206

北海道を世界のワイン産地へ!千歳ワイナリー

ぶどう×ハスカップ。千歳市内の石蔵ワイナリー

ワイン好きの皆さん、千歳ワイナリーをご存じでしょうか?JR千歳駅から徒歩10分程度で行くことができる、石蔵が目印のワイナリーです。


まずは千歳ワイナリーが出来た歴史についてお話しましょう。このお話は、山梨にあるグレイスワイン(中央葡萄酒株式会社)から始まります。

キーワードは『ピノノワール』。世界のワイン好きなら、知っている!聞いたことがある!という人もいるのではないでしょうか。ピノノワールは黒ぶどうの1種で、国際品種とも言われています。チェリーやラズベリーのようなエレガントな香りと、優しい口当たりの味わいなどが特徴です。

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当初、山梨のグレイスワインでピノノワールを使ったワインを造ろうと、栽培を試みました。しかし、気候や環境によって育てるのが難しい品種であり、東北や北海道、もしくは標高の高いところではないと栽培が難しいという考えに至ります。

そこでついに、「北海道でワインを造ろう」と決意し、1988年ついに千歳にワイナリーが誕生したのです。

2011年に「千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒株式会社)」として独立し、余市町にある木村農園とタッグを組んで、ぶどうの栽培・ワイン造りに勤しんでいます。

千歳ワイナリーと言うと「ハスカップワイン」で知っているという方もいるかもしれません。

実はピノノワールやケルナー(白ぶどう品種)を使用したぶどうのワインの製造の他、千歳の特産果樹であるハスカップを使ったワインも製造しているのです。これは、千歳に恩返しがしたい!そんな想いから誕生したワインで、観光客や若い女性から人気の商品なんですよ。

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今後千歳ワイナリーが目指すところは「世界に通用するぶどうのワイン」を造ることだと黒須さんは語ります。

少人数制だからこその「やりがい」とは

chitosewinery02.jpg営業担当の黒須さん


改めまして、現在千歳ワイナリーで営業担当をしている黒須祥さんにお話を伺いました。

「ここはスタッフ7名の小さな会社です。7名で商品の開発・製造、出荷や販売まで全ての工程を協力して行っているんです。小さな会社だから言えることかもしれませんが、イチから自分が造ったものを直接お客様に販売し、自分たちが手がけたワインを飲んで『美味しい』と喜んでいる人の姿を直接見ることが出来るということが一番のやりがいなのかもしれません」。

孫の代で完成するであろう最高のワインの礎を担う

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今後の千歳ワイナリーのビジョンについて聞いてみました。
「かっこつけた言い方にはなりますが・・・」と言いつつ、黒須さんは真剣な瞳で語ってくれましたよ。

「北海道産ワインのクオリティはまだまだ上を目指せます。私たちは、もっともっと人々の心に染み渡るようなワインを造らなければいけません。皆さんを感動させるようなピノノワールを造る、それが私たちの役目です。満足なクオリティのワインが完成できるのは、恐らく私たちの孫の代。その礎を、ぼくたちが今作っているところなんです」と黒須さんは言いました。

「そんなに時間がかかるものなのですね」と取材陣が驚くと...

「例えば、ワインというと海外の方が生産力もあるし、味わいのクオリティも高い。そして、海外のワイン造りの歴史は紀元前にまで遡ります。だからこそ、経験値がある。それに比べて、私たちは歴史が浅く、経験が圧倒的に足りていないのです」。

では、ワインの出来がやっと一歩進んだと思う時とは、どんな時なのでしょうか。

「うーん、評価の基準としてはやはり『酒質』ですかね。ワインの場合、ボトルに詰まったワインが評価されるのではなく、実際に香りを嗅いで口に運び、味わった瞬間に判断されます。だからこそ私たちは、常に質で勝負している意識を持って取り組んでいるのです」。

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果実を獲るのは年に1回。

毎年毎年全く同じ品質の果実が出来るわけではありません。その年のぶどうにあった醸造方法をしなければいけないのです。さらに、樽毎に味わいも変わると言います。「特に良い樽を選抜して、さらに1年熟成させてちょっと特別なワインをつくったり・・・」聞けば聞くほどワイン造りは奥が深い。

良いワインをつくる、それが千歳への恩返しに繋がると黒須さんは考えます。
「世界にも通用するワインを造り、千歳ワイナリーが評価されることによって、『千歳』を知ってもらいたい。恩返ししないと!と日々奮闘中です」と黒須さんはニコリ。

ワインを口にする人のことはもちろん、会社としてだけではなく、千歳に恩返しがしたいという地元への愛、熱い想いが黒須さんの瞳から感じ取れました。

若い会社だからこそ横のつながりを大切に

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黒須さんの横に座る笑顔が素敵なこの若い女性はスタッフの碇(いかり)友希さん。

たまたまここで造られたハスカップワインを口にしたその日から、千歳ワイナリーが造るワインに魅了されてしまったとか。そのことがきっかけで、「ここで働きたい!」と碇さんは動いたのです。

現在、スタッフの平均年齢は35.4歳。まだまだ若い会社だからこそ、道に迷うこともありますと黒須さんは言います。しかし、千歳という地域に密着しているからこそ、周りの人たちが助けてくれる、導いてくれるのです。

千歳ワイナリーのワインに惚れてそこで働きたいと想う人がいる、人を動かす力があるワインの魅力が、千歳ワイナリーには潜んでいるようですよ。

北海道中央葡萄酒株式会社 千歳ワイナリー
北海道中央葡萄酒株式会社 千歳ワイナリー
住所

北海道千歳市高台1丁目7番地

電話

0123-27-2460

URL

http://www.chitose-winery.jp/


北海道を世界のワイン産地へ!千歳ワイナリー

この記事は2016年12月19日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。