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喜茂別町

『母』の仕事を終え、喜茂別で新たなスタートを切る。20170710

『母』の仕事を終え、喜茂別で新たなスタートを切る。

ただの通過地点とは言わせない喜茂別町

札幌から車で1時間半のところにある喜茂別町。「喜茂別町」と言われてもピンと来ないという方も多くいるかもしれませんが、「あげいも」で有名な中山峠は北海道民なら知っている方も多いはず。この中山峠、実は喜茂別町の道の駅なのはご存知でしたか?峠をおりるとそこには喜茂別町の街並みが広がっています。


2013年、このまちに新しい介護福祉施設ができました。渓仁会グループの1つ「きもべつ喜らめきの郷」です。羊蹄山を正面に、そして緑豊かなロケーションを眺めに、木目と白を基調とした心地よい空間の施設です。地中熱ヒートポンプを設置したり、喜茂別町独自の光回線の電話を使ったりと新しい施設だからこその最先端を感じさせるものがたくさんありました。

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今回はそこで働く中田由佳子さんにお話をお聞きしました。なんでも、函館から移住してきたと言います。

『未経験×ブランク有り』で飛び込んだ新たな世界

kirameki2.jpgお話を聞かせてくださった中田由佳子さん。


もともと転勤族だった中田さんは、北海道内の至るところを転々としてきました。そして、2人の子どもが社会人となって巣立った頃、改めて自分の人生についても考えてみたそうです。その時に自分の中に生まれた「フルタイムで働いてみたい。手に職をつけたい。」という想い。しかし中田さんは結婚前にフルタイムで働いていたっきり。その後はパートとして書店で本の販売をしたり、塾で子どもたちのテストの採点をしたりと様々なパートをこなしていました。

そして、手に職をつけ1人の人間として自立するという道を選んだ中田さんは、フルで働ける仕事を探していた時に「きもべつ喜らめきの郷」の求人募集を見つけたそうです。転勤族として色々な地に住んだことのある経験から、どの地へ行ってもいいという想いで仕事を探していたと言います。そんな中、喜らめきの郷の求人の中で一番に惹かれたのは、アパートの斡旋があることと、未経験者も大歓迎というところだったのだとか。
「転居を伴ってもいいという想いの上での仕事探しだったため、アパートの斡旋があるのは非常に大きかったです。また、この年令でも未経験者を受け入れてくれるというところにも惹かれました。」

今まで介護とは全く別の世界にいた中田さんが、この業界に足を踏み入れようと思った理由は一体何だったのでしょうか。
「手に職をつける、と考えた時に、それなら介護なのでは?という考えに行き着きました。介護系の学校に通わなくともこの仕事に就き、将来的に資格を取得できるというところが魅力的だと思います。また、将来的にも自分の親の介護で役に立つことだろうという想いもありました。」

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正直、介護施設は喜茂別町以外にもたくさん存在しています。もちろん、札幌にも。それでもこの施設を、この地を選んだ理由についても語ってくださいました。
「これから全く新しいことに挑戦する身として、なんの縛りもない、静かなところで集中したいと思ったんです。となると、自然が多くあるところ・・・と考えていた時に、たまたまここの求人と出会いました。当初は『喜茂別町ってどこだろう?』なんて思いもありましたよ(笑)。その後内定をいただき、喜茂別町に引っ越す前に一度アパートの内覧もしたのですが、新築ということもありとても綺麗で感激でした。」

リスタートを切った中田さん

さて、新しい世界に飛び込んだ中田さん。最初にぶち当たる壁と言えば、覚えることの多さ、ではないでしょうか?

「正直最初の1週間は吐きそうでした(笑)。介護特有の言い回しや、医療用語が飛び交う現場なので、最初は『何のこと?』状態。でもそれも、業務をこなしていく中でどんどん覚えていきますし、何より分からないことを素直に分からないと聞ける環境なのでそれがありがたかったです。」

取材中、中田さんが館内を案内してくれたのですが、すれ違う他のスタッフと和気あいあい笑いが飛び交う現場が印象的でした。

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入職して1年。中田さんの存在は職員たちの中でも大きな存在のようです。
「まわりのスタッフは、私の子どもたちと同じくらいの年令の方も多いです。先輩なんですが、自分の子どものように私も接していて、逆になんでも聞きやすい面もあります。」

初めての介護業界。やりがいもひとしお

「この仕事のやりがいは、やっぱり感謝された時、ですかね。」と中田さんは入居者さんとのエピソードを語ってくださいました。
「例えばお風呂の介助。入居者さん1人ひとりお湯の温度の好みが違うんです。それを合わせるのが難しいのですが、『あ〜これは気持ちいいわ〜。ありがとう』なんて言ってくれると嬉しくなりますね。」

kirameki15.jpg中田さんだけでなく、他のスタッフからも常に笑顔が溢れています。「取材入ってるよ、緊張するね。」なんて会話が繰り広げられています。

初めての夜勤も緊張したそうですが、最初の内は先輩も一緒に夜勤に入ってくれるので安心感もあるとのこと。もちろんこういった入居者さんと直接関わる直接介護の他にも、事務的な仕事もあり、それがこの業界のギャップだったと話してくださいました。

kirameki11.jpgこのようにパソコンと向き合うこともしばしば。スタッフ同士協力してサポートしあっています。

未経験から始めた仕事。最初は誰もが戸惑います。それでも楽しんで仕事を続けることが出来ている中田さん。「やる気さえあれば、介護の仕事は誰でもできるし、楽しいもんですよ。」そう中田さんは笑いました。

ストレスフリーが魅力のまち

ニセコや函館方面に行く道のりの途中に位置する喜茂別町。通り過ぎられることが多いこのまちの魅力についても語っていただきました。

「私、喜茂別町に移住してから一回も雪かきはしていないんです。」と驚きの一言。除雪がしっかり整備されているこのまちは、たとえ中田さんが早番で早朝に家を出る時でさえも、すでに道が整備された状態になっているそうです。
「除雪のおかげもあり、季節問わず渋滞がないのでストレスが一切ないですね。」

こういった交通面の他にも、田舎ならではのご近所同士のあたたかい関係も。
「アパートの大家さんがよくスイカなど採れた野菜をくれたり、施設の職員用出入口に、農家さんが売り物にならない野菜を集めて『お好きにどうぞ』って野菜をたくさん箱に入れて置いていってくれる人がいるんです!私含め、スタッフみんな大喜びです(笑)。」
田舎ならではの近所の方々との交流も楽しいのが喜茂別の魅力。

逆に不便なことも聞いてみました。
「ん〜、唯一言えることと言えば・・・買い物ですかね。新鮮な食材を求めによく倶知安まで行きます。でも、喜茂別町にはセブンイレブンもセイコーマートもローソンも主要なコンビニは全部揃っているのでそこまで不便さは感じません。」

kirameki7.jpg施設内で定期的にセブンイレブンさんの販売もあり、入居者さんの行列ができます。

休みの日は、ニセコまで足を伸ばしてオシャレなカフェで食事を楽しんだり、札幌まで買い物をしにドライブに行くこともしばしば。
喜茂別に移住を決めた熱意と同様に、休日もアクティブに動く中田さんの今の目標は3年後に介護福祉士の資格を取ることです。

介護は『やる気』さえあれば大丈夫。私だって出来てるんだから

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「『介護』と聞くとマイナスのイメージを抱いている方もいるかもしれません。でも、ここで私は楽しく働いています。」と中田さんは胸を張るように、素敵な笑顔を見せてくださいました。

中田さんのやる気はもちろん、施設側でも働くスタッフのことを想って色々と環境を整えています。新築の住宅斡旋や、引越費用のサポート、そして今後はスタッフへ福利厚生面での充実していこうという動きもあるようです。
スタッフ同士のチームワークも円滑にまわるように、ユニット毎に分けて重点的に、集中的に仕事が出来るような環境づくりを始め、体が資本の介護のお仕事だからこそのシフトの調整もしっかり考えてつくられています。

「未経験でもいいんです、やる気があれば。」と、夢や目標は大人になっても持ち続けることが出来るということを、きらきら輝きながら働く中田さんに教えてもらいました。

kirameki16.jpgみんなで集合写真。それぞれ介護スタッフ、事務、などなど職種は違えど仲良しなんです。

kirameki17.jpgほら、心から笑い合えるくらい仲良し。写真のポージングが決まらずみんなで爆笑しています。

求人でよく見かける「風通しの良い職場」「アットホームな雰囲気」という言葉。ありきたりと思う方もいるかもしれませんが、きっとあなたもここの職場に訪れたらこの単語が頭に浮かぶはず。今日もスタッフ一同笑顔という名のきらめきをまとって働いています。

介護老人福祉施設 きもべつ喜らめきの郷 中田由佳子さん
介護老人福祉施設 きもべつ喜らめきの郷 中田由佳子さん
住所

北海道虻田郡喜茂別町字伏見272番地1

電話

0136-33-2711

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『母』の仕事を終え、喜茂別で新たなスタートを切る。

この記事は2017年6月7日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。