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愛別町

愛別に理想の暮らしを見出す女性。20170313

愛別に理想の暮らしを見出す女性。

きのこだけじゃない!愛別の注目食材。

昭和47年からきのこの栽培に取り組み、今や道内屈指の生産量を誇る愛別町。道産子には「きのこの里」でおなじみのまちですが、最近は黒にんにくやビーツといった健康的な食材の産地としてもじわじわと注目を集めています。仕掛け人の一人は七澤由希さん。愛別町地域おこし協力隊として働く女性です。

「思い立ったが吉日」な行動力!

七澤さんが愛別町に移住するまでの道のりは実にユニーク。旭川の専門学校を卒業後、歯科衛生士として働き、休暇で訪れたオーストラリアに一気に魅了されました。「思い立ったが吉日な性格」と自己評価するように、旅行から帰ってくるやすぐに歯科医院を退職し、オーストラリアにワーキングホリデーに出かけます。
「1年間向こうでフルーツピッキングや農作業に携わりました。帰国後はまた歯科衛生士に逆戻りしましたが、私はもともと羊毛フェルトや布でクラフトをつくるのが大好き。友人の木工職人から旭川に家具製作を学べる職業訓練校があると聞き、今度は木の扱い方を身につけようと学生に舞い戻ったんです(笑)」

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ご本人は節操がないと笑いますが、思いを行動に移すパワーが人並みはずれて強力。職業訓練校を卒業した後は、ニセコの友人が経営するレストランにオープニングスタッフとして参加しました。外国人の観光客や移住者が多く、英語が飛び交うニセコはまるで外国のようだったと笑います。
「新しい環境の中で素敵な仲間と出会えたのは、とっても良い経験になりました。ただ、日々の仕事が楽し過ぎてクラフトづくりに割ける時間がとれず...。そんな時、親交のあった愛別の作家さんから、地域おこし協力隊が募集されていると聞いたんです」
愛別は以前から好きだったまち。ものづくりに携わりながら、地域の方々の力になりたい。七澤さんは、さっそく持ち前の行動力で愛別に移住することを決意しました。

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特産加工品の開発にチャレンジ!

七澤さんが愛別町地域おこし協力隊に加わったのは平成27年。ミッションの一つは高齢化が進む地域の生活支援。安否確認や除雪、買い物のサポートなどでご年配の暮らしを支えています。
「地域のおじいちゃん、おばあちゃんは私を実の孫のように可愛がってくれます。お返しにもっともっと毎日の生活を楽しんでほしくて、レクリエーション介護士の資格を取らせてもらいました。勉強の成果として、例えば昨年のクリスマスには協力隊メンバーの中山さんと一緒にサンタさんの扮装をして、愛山地区の一軒一軒にクッキーを配ったんです。『あら〜ウチにサンタさんが来てくれた』って喜んでくれた顔は忘れられません」

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ここ最近、七澤さんが力を入れているのは特産加工品の開発。飲む輸血とまで言われるビーツや認知症予防にも効果が期待される黒人参、さらににんにくなどを地域の有志につくってもらい、地域ぐるみで加工品開発に取り組んでいます。
「私もビーツを使ったクッキーやスープなどを開発して、イベントの際に販売しています。ほかにも、地域の敬老会で加工品を配り、健康に良いとされる野菜を特産品にしようと周知しているところです。今年はビーツやにんにくの栽培数を増やしてくれるという農家さんもいて、少しずつ成果が出ていると小さな手応えを感じています」
とはいえ、まちには加工場や販売場所がないことが七澤さんが抱える悩み。現在のところはふるさと納税の返礼品として生のビーツを送るにとどまっています。

aibetsu_risonokurashi_5.jpg七澤さんが熟成させた黒にんにく。

クラフトづくりや外遊びも満喫!

ココで七澤さんに直球質問。愛別での暮らしをどう感じているのでしょう?
「予想よりもずっと充実した毎日!!夏は毎週末キャンプに出かけ、冬場は近くのスキー場でスノーボードを楽しんだり。私はアウトドアが好きなので、愛別はまさに理想的な環境なんです」
製作意欲に火が付いた時には羊毛フェルトで作品を手がけたり、布を使ったクラフトをつくったり。大好きなものづくりに向き合える時間も増え、最近では愛別や上川でワークショップの講師としても活動するようになりました。主な取り組みは羊毛フェルト教室やフォトアルバム製作、愛別町の子どもたちが学校では教われない遊びやものづくりを体験する「チャレンジ元気塾」に、愛の付く地名をきっかけに滋賀県愛東町(現・東近江市)と交流する「愛のまち交流」などなど。ワークショップやイベントなどで出会える他地域の方々にも、愛別町と愛山地区の魅力を知ってもらえるよう積極的に行動するように心がけているそうです。

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七澤さんは地域おこし協力隊の任期を1年延長。町役場が定住に向けてサポートしてくれることもあり、愛別に暮らし続ける将来も視野に入れています。
「いずれは自分の作品や輸入したクラフトを販売する雑貨屋さんを開くのが夢。ただ、それだけで生計を立てるのは難しいと思うので、サブの仕事も持たなければと考えています。人口が減っている愛別で雑貨屋さんを開いてもお客さんが呼べるか不安ですし、副業を見つけるのも厳しそうだけれど...」
けれど?言葉の続きを待っていると、七澤さんは「どうにかなります。根拠はないけれど自信はあるんです(笑)」とニッコリ。この飛び切り前向きな人柄と行動力があれば夢はきっと叶う。そんな予感を抱かずにはいられませんでした。

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愛別町地域おこし協力隊
愛別町地域おこし協力隊
住所

北海道上川郡愛別町字愛山325-1 旧愛山小学校

電話

01658-3-4074

URL

https://ja-jp.facebook.com/chiikiaibetsu/


愛別に理想の暮らしを見出す女性。

この記事は2017年1月23日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。