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北海道で暮らす人・暮らし方
津別町

「森の仕事がしたい」津別に移り住んだ行政マンの話。20161020

「森の仕事がしたい」津別に移り住んだ行政マンの話。

森の産業がやさしく循環するまちに惹かれて。

津別町は、豊かな森林資源を礎に、まちの活気や魅力を創出してきた注目すべき自治体です。森林面積は総面積の8割超の約620平方キロメートル。森林や木材に関連する企業数は12を数え、「植える」から「伐る」さらに「製材する」「製品化する」という見事な産業の循環が成立しています。
渡辺新さんは、町有林の管理や林業の振興に取り組む林政グループの主査。ご自身の話をうかがう前に、津別町の林産業がなぜ円滑に進んできたのかを尋ねてみました。
「評価すべきはかつての行政の方々の先見性ではないでしょうか。緻密な間伐計画や植林事業など、古くから次元の高い森林施策に取り組んだからこそ、今日の健やかな森と産業そして豊かな津別の暮らしがあると思います。先人の知恵には心底脱帽です」
そう話す渡辺さん自身も、森の魅力に取りつかれた一人。大学で林学を学び一度は道庁職員になりましたが、ルーティンな事務仕事ではなく、この手で木に触れこの目で木の成長を見続けたいという思いが募りました。そんな折、何気に目にした業界紙の端に見つけた津別町の林務職員の募集広告。そこから渡辺さんの運命が動き出しました。

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家族や仲間がいるから頑張れるんです。

「募集にはすぐに応募しました。山を育てることが自分の究極の夢でしたから」
一方心配ごともありました。それは家族のこと。
「それまで住んでいた室蘭では妻と子どもと母親の四人暮らし。妻と子どもは津別の生活に慣れるだろうか、道東の自然は母には辛くないだろうかと」
いくら自分が念願の仕事に就けても、家族が地元になじめなければ喜びも半減。ただそんな渡辺さんの不安も杞憂に終わります。それは移住し数カ月もすると家族の誰もが、道東っていいねと口にするようになったから。

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「休みのたびに子どもと湖に行ったり山登りをしたり。妻は同世代の友人がたくさんできました。北見も近いので都市型サービスにも不自由しませんし。この適度な田舎感がよかったのかも」
渡辺さんも、当初こそ町の人々との間に壁を感じましたが、「職場の方や移住者などが声をかけてくれて...それがきっかけで次第に町になじむようになっていきました」と笑顔で振り返ります。
広大な町有林の管理という仕事。さらに木をつかった町作りや林産業の振興策など、今後渡辺さんの取り組む仕事は山積しています。だが大変であればあるほど、やる気が湧いてくると渡辺さん。
「家族や仲間がいて、大好きな森の仕事ができる。自分は幸せ者ですよ」

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津別町役場
住所

北海道網走郡津別町字幸町41

電話

0152-76-2151

URL

http://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp


「森の仕事がしたい」津別に移り住んだ行政マンの話。

この記事は2015年12月4日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。