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このまちのあの企業、あの製品
帯広市

北海道農業の強いミカタ!東洋農機株式会社20170919

この記事は2017年9月19日に公開した情報です。

北海道農業の強いミカタ!東洋農機株式会社

食糧自給率が200%とも言われる北海道。その食料生産を支えているのが、広く平らな土地が可能にする大規模農業と農業機械です。ジャガイモ収穫用の「ポテトハーベスタ」や、てん菜を収穫する「ビートハーベスタ」など、畑作農業用大型機械ではリーディングカンパニーとして知られる帯広の農業機械メーカー・東洋農機にお邪魔しました!

農作業の流れを熟知し、農家さんのハートをがっちり!

東洋農機の強みは優れた技術力はもちろん、農家への徹底したサポート体制にあります。
商品は多品種少量生産で、顧客である農家の細やかなニーズに対応。自社生産ならではの小回りの利く生産体制が強みとなっています。
農家と直接交渉を行う営業も農作業のスケジュールを熟知。作業への影響が少ない時間帯をピンポイントで狙って訪問するなど、その行動は常に農家目線。他社を圧倒する現場力で信頼関係を築いています。

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農閑期の冬から春にかけてが、東洋農機の頑張り時。

同社の主力製品であるポテトハーベスタは全国で7割超のシェアを占める人気商品。農家に寄り添った長年の研究成果によって、傷や打痕を最小限としながら、スピーディーな収穫が可能となっています。
「農業機械が畑で活躍するのは春から秋にかけてですが、冬もとっても大切な季節」と説明してくれたのは、生産管理に携わる谷敷仁さん。「当社では『ウィンターサービス』と言い、冬場にしっかりメンテナンスすることで、来シーズン、性能をしっかり発揮できるよう農家のサポートを行っています」

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ほとんどの部品を自社製造。鉄板の切り出しから塗装まで。

エンジンなど一部の装置を除き、ほぼすべての部品を一から自社で作っていることも東洋農機の強み。そのためにさまざまな加工に対応できる設備を取りそろえているのだそう。
「機械づくりの流れを簡単に紹介すると、まず鉄板から部品を切り出し、必要に応じて曲げ、焼き入れなどの加工をします。それらを溶接でつなぎあわせたら、組み立てて、塗装するというのが基本の工程。この工場では50人ほどのスタッフが農業機械の生産を担当しています」

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「私の担当は『生産管理』と言って、営業が受けた受注に対し、期日までに納品できるように、工程やスケジュールを管理することです。また、生産技術という工場内の生産性を高めるにはどうすれば良いかを検討する仕事にも携わっています。具体的には設備の自動化を推進する業務も担当しています」

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農家さんの細かなニーズにも応えられる生産体制。

充実した工作機械、加工設備を駆使して、外部に発注すると時間的に厳しい作業でも、内部で迅速に対応している東洋農機。
「ウチはお客様ごとの細かなニーズにも対応しています。例えば機械の乗り降りのためのステップ(階段)が欲しい、工具箱を置くスペースが欲しい、発電機を置く台が欲しい...といったオーダーも積極的に受注。柔軟な対応力が強みだと思っています。ちなみに発電機は、夜間の農作業の照明用ですね」

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ジャストタイミングで農作業を支えることが使命。

「農作物は生き物なので、タイミングが非常に重要。特に収穫はたった1日の遅れが大損害につながることも少なくありません。だからこそ、期日通りに納品できるように管理することが大切ですし、予定通り製品が出来た時の達成感と安心感は大きいですね。
この仕事をしていてうれしいのは、十勝の広大な農地を当社の赤い農業機械が駆けまわっているのを見る時。自分の仕事が北海道の農業に貢献していると、感慨深くなる瞬間です!」

東洋農機株式会社
住所

北海道帯広市西22条北1丁目2番5号

URL

http://www.toyonoki.co.jp


北海道農業の強いミカタ!東洋農機株式会社

この記事は2014年12月7日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。