HOME>このまちのあの企業、あの製品>釧路町の介護企業が羅臼のまちに馳せる思い。有限会社M&Y

このまちのあの企業、あの製品
羅臼町

釧路町の介護企業が羅臼のまちに馳せる思い。有限会社M&Y20170713

釧路町の介護企業が羅臼のまちに馳せる思い。有限会社M&Y

羅臼には羅臼の土地柄に合った自由度の高い介護を。

平成15年から介護事業に乗り出した「有限会社M&Y」。釧路町の地域密着型グループホームから歩みを始め、今は町内外に小規模多機能型居宅介護事業所やサービス付き高齢者向け住宅などを数多く展開しています。気になるのは本社を置く釧路町からクルマで約2時間半もかかる羅臼町に介護施設を開いているところ。一体どうして?というギモンを総務部長の井澤宣之さんにぶつけてみました。

rausu_MandY_2.jpgグループホーム羅臼しおさい

同社が介護事業を立ち上げてから約3年後のこと。代表が親交を温めてきた羅臼の宿を訪ねた際に「このまちには介護施設がない」というお話を耳にしたそうです。
「ウチの社長はもともと羅臼のまちが好きで、思い入れが人一倍強いんです。宿に泊まったその足で、翌日には町役場に直談判に行っちゃって(笑)。すると、まちの高齢化が進んでいるという切迫した状況も後押しして、職員の方が釧路町のグループホームを視察してくださることになりました」
当時、認知症を抱えた利用者様と一緒に暮らしながら、身の回りのお世話をするグループホームは目新しいスタイル。折しも羅臼町が福祉の充実に力を入れていくという時期にもぴったり重なり、平成19年にはまちのオファーを受けて介護施設第一号となる「グループホーム羅臼しおさい」を誕生させたのです。

rausu_MandY_3.jpg

「羅臼の高齢化率の高さから介護施設に対するニーズは十分に見込め、翌年には『小規模多機能型居宅介護事業所しおかぜ』を開設しました。当初は人材を確保できたはできたんですが、こんぶ漁の時期は1週間のお休みがほしいというスタッフもいて、さすが漁業のまちだなと驚いたことを覚えています(笑)」
井澤さんは羅臼には羅臼の土地柄があり、都会の介護を無理に持ち込んだところで利用する側も働き手も困惑してしまうと感じたそうです。利用者様にとって最適の生活空間をつくるためにも、一人ひとりに向き合ったケアさえ提供できれば、介護のスタイルづくりは地元のスタッフに任せようと考えました。
「例えばしおさいのホーム長の富山さんなんて、『今日は焼き肉をやろう!』と唐突に炭をおこしちゃうんですから(笑)。釧路では周りに住宅もあるし到底ムリ。もう敵わないですよ。ただ、やるべきことをやった上で、自由度の高い介護を届けられるのは羅臼の施設ならではの魅力だと思いますね」

介護事業の枠組みを超え、羅臼のためのアクションを。

同社の関連社会福祉法人が羅臼町に「小規模特別養護老人ホームふくろうの郷」をオープンしたのは3年ほど前。このころから、まちの人口減に伴った人材不足の課題が影を落とすようになりました。
「私たちは少しでも働きやすい環境をつくろうと、事業所内保育施設として24時間対応の『ちゅーりっぷ保育園』を開園することにしました。ウチの介護スタッフはもちろんのこと、町民のお子さんも預けていただけるんですよ。採算度外視というワケではないのですが、保育園のない羅臼のためにも一役買いたいと思いまして」
有給消化を積極的にすすめたり、希望休にできる限り添ったシフトを組んだり、資格取得のバックアップをするなど、働きやすい職場づくりに余念はありません。羅臼には家族で住める広さの社宅まで用意していますが、大幅な人員増に結びつかないのが正直なところだと井澤さんはつぶやきます。

rausu_MandY_4.jpg

「ただ、希望は見えなくもないんです。実は釧路町の施設から羅臼へ男性職員3名を応援部隊として送りました。最初は本人たちも短期間のつもりだったようですが、フタを開けてみると『住んでみたら人の温かさが心地いい』とすでに2年も暮らし働いています。そんな大らかでお世話を焼いてくれるような土地の魅力が伝われば、移住者も増えるかもしれません。だからこそ町が企画する移住体験の取り組み『羅臼町ちょっと暮らし体験』の参加者には、ウチの社宅も使ってもらうよう提案しています」

介護事業という枠組みを超えて羅臼のためにも人を呼び込みたいとアクションを続ける同社。最後に、人材採用についてひとことうかがいました。
「町が運営する『羅臼町ちょっと暮らし体験』では、要件として有資格者となっていますので、そちらを活用いただくことでも構いません。とはいえ、無資格・未経験の方も大歓迎ですから、そのような場合は直接弊社にご連絡ください。経験がなくても、担える仕事がありますし、羅臼に住み、働きながら学んでいける環境も用意しています。さらに、弊社は釧路市にも複数施設を有していますから、羅臼だけで経験値アップを完結しなければいけないということではなく、将来的に異動の相談などにも対応できると考えています。なんといいますか、釧路も羅臼も関係なく、必要とされる方々のために、一生懸命頑張ってくださる方ならどなたでも、というスタンスです。スタッフがいなくて、羅臼の施設を縮小しなければならない、最悪の場合、閉鎖を検討するという事態だけは、町の方々のことを考えると、なんとしても避けられるようにサポートしていきたい、そう考えています。施設を見学に行ってみたい、働いている方からお話を聞いてみたい、どんなことでも構いませんので、気軽にご連絡いただけたら...と思っています。」

自然に恵まれた北海道らしい土地への移住を考える方、介護の仕事と住まいがセットになった羅臼町というちいさな町での暮らしを検討してみてはいかがでしょうか?きっとこれまでの人生経験をくつがえす、かけがえのない経験ができるのではないでしょうか。

羅臼町の施設で働くみなさんの様子がわかる記事はこちらから
最近、仕事で涙がでたことはありますか? ある日の羅臼町


rausu_MandY_5.jpg

有限会社M&Y
有限会社M&Y
住所

北海道釧路郡釧路町曙1丁目2番地14

電話

0154-38-8001

URL

http://mandy946.com/

地図を元に戻す / GoogleMapで開く


釧路町の介護企業が羅臼のまちに馳せる思い。有限会社M&Y

この記事は2017年6月9日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。