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このまちのあの企業、あの製品
赤平市

お仕立てスーツは「まごころ」で作るのです。大賀クロージング20161005

この記事は2016年10月5日に公開した情報です。

お仕立てスーツは「まごころ」で作るのです。大賀クロージング

イージーオーダーで世界にただ一着のスーツを

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質の高い生地を使ってしっかり仕立てられたスーツは、腕を通すだけで気持ちがピリッ!と引き締まるもの。そんな高品質の紳士服や婦人服を半世紀近く作り続けているのが、北海道大賀クロージングという会社。
「既製服も作りますが、うちの得意技はやはりイージーオーダーですね」と胸を張るのは谷口工場長。スーツが似合うジェントルマンです。イージーオーダーとは希望の生地と体型の採寸をもとに、一人ひとりのお客様にジャストフィットの一着を仕立てるというもの。北海道大賀クロージングでは札幌や東京のデパートを通してオーダーを受け、8日後には製品をお届けするというスピーディーな製造体制を作り上げています。
「最近はすべて機械で製造する会社も増えていますが、うちはほとんどが手作業。手間はかかりますが、その分縫製は丈夫になりますし細部にまで気を使うことができます」
イージーオーダーというとご年配の方が利用されるイメージがありましたが、最近は若い方からの依頼がとても多いとか。「値段が手頃になったこともありますが、世界に一着のスーツは着心地がバツグンだからでしょうね」

平面図をみんなで立体的にしていくという感動

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コトコトコト...ミシンの音が響いてきます。谷口工場長の案内で製造工場へ。生地を裁断する人、アイロンをかける人、縫製に取り組む人、パソコンを操作する人...たくさんのスタッフが真剣なまなざしで作業しています。「工場スタッフは58名、近隣の主婦の方々にもパーツ作りをお願いしています。この一着のスーツには何十人ものスタッフの手や思いが込められてるんですよ」
ふと作業場に目をやると、おや、ひときわ若いスタッフが。お名前は桜井菜穂さん。赤平の出身で一昨年前まで飲食店で働いていたとか。
「服飾に興味があったので転職したんです。今の私の担当は上着のポケットの仕上げ。2年経験してようやく一人前になり...かけてる感じかな(笑)」
200以上のプロセスを経て生まれるスーツ。チームワークも大切ですが、各工程の技術を高める努力も欠かせません。桜井さん、仕事がつらいと思ったことはないの?
「全然ないです(笑)。厳しい人はあまりいないし、残業は急ぎの時以外はないので自分のリズムを守れるし。むしろ最初は平面図だったのが、みんなの力で立体的な一着になっていくことが本当に面白い。スーツ作りは奥が深いです」

若い人たちが作るこれからの大賀スーツ

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工場の一角では大ベテランの職人さんが縫製をチェックし、その横ではコンピューターが驚く速さで生地をカットしています。伝統技法と最新技術、その二つがうまく調和しているのも大賀クロージングという会社の魅力なのでしょう。インタビューの終わり、谷口工場長はこういいました。
「全国のスーツメーカーの中で、今も自社工場を持ち、製品作りにこだわっているのはもう当社ぐらいかもしれません。でもそのこだわりを失ったら、いいスーツはできない。大賀のスーツを買い求めてくれるお客様、そしてスーツ作りに情熱を燃やすスタッフがいる限り、まだまだ頑張り続けますよ!」

自分が着たくなる服を作ろう

ogaclothing15.JPG取締役工場長 谷口 則之さん

「かつては「職人の背中を見て覚える」といわれたスーツ作りも、作業の分担やコンピューター導入により、多くの人が経験できる仕事になりました。未経験から入社した桜井さんはその象徴といえるでしょうね。私がスタッフのみなさんによくいうのは「自分が着たくなる服を作ろう」ということ。その思いや丁寧さを持ち続けていれば、お客様は満足してくれるし、仕事もどんどん増えていきますからね。デザインや裁縫に興味のある人、もの作りをしたい人はきっと活躍できるはず。お待ちしています。」

北海道大賀クロージング株式会社
北海道大賀クロージング株式会社
住所

北海道赤平市茂尻春日町3-2

電話

0125-32-2206

URL

http://www.ohga.co.jp/

【事業内容】紳士・婦人服の製造


お仕立てスーツは「まごころ」で作るのです。大賀クロージング

この記事は2016年7月25日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。