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このまちのあの企業、あの製品
赤平市

一生愛されるバッグをみんなで、手作りで。鞄のいたがき20161005

一生愛されるバッグをみんなで、手作りで。鞄のいたがき

末永く愛用されるこだわりの革製品を

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赤平市幌岡町、その丘の中腹に建つかわいらしい建物がいたがきの社屋。ドアを開けると、ショルダーやカバン、手帳、財布などが並ぶショールームとカフェが。うーん、おしゃれ!
「ようこそ。いたがきは、タンニンのなめし革を使った革製品を作る工房です」バッグを手にしてお話ししてくれたのは、製造部の川崎雅子さん。ところでなめし革とは?タンニンって?
「動物の皮は放っておくと腐ったり、硬くなったりしてしまいます。そうならないように加工する技術のことを『なめし』といいます。なめしには化学薬品を使う方法もありますが、うちは植物の樹皮から抽出するタンニンを含んだ溶液で2カ月ほどじっくりなめした革だけを使っています」
タンニンのなめし革は、収縮が少なく丈夫で、使うほど深い色合いに変化していくのが特徴なのだとか。そういえば、革のバッグやカバンは新品より使い込んだもののほうが、見た目も気持ちにもしっくりなじむような...。
「ですよね(笑)!いたがきの製品を買い求めるお客様も、末永く愛用していきたいから、とおっしゃる方がほとんど。長く大切に使われることが、うちの製品の良さであり誇りでもあるんです」

新卒さんからベテランまでチームワークを原動力に

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川崎さん(写真中央)は今年で入社10年目。前職は新潟県で看護師さんをしていたとか。
「若いころから革製品...特に革のカバンが大好きで、いつか自分でも作ってみたいと思っていました。そんな折、東京の百貨店でうちの会社の会長に出会って『働かせてください』と直談判したんです。運命の出会いですね(笑)」
初めて訪れた赤平。自然が豊かで人もやさしくステキな店もあちこちに。「とても住みやすいまちだと思いました。ただ冬の雪にはビックリしましたけれど(笑)」
いたがきの製品作りは、原料の革を用途に応じたさまざまなカタチに切り出す『裁断(さいだん)』と、その素材を縫ったり貼ったりしながら製品を作り上げる『縫製(ほうせい)』で構成されています。
「例えばひとことで縫製といっても、糊づけ、貼り合わせ、ミシン縫い、手縫い、検品などたくさんの工程があります。スタッフは最初は比較的カンタンな『コバ仕上げ(断面への色つけ)』などからスタートし、経験を積んで縫いなどの技術を磨いていきます」
なるほど、工場を見渡すと新卒の若者から70歳を超えるベテランまでさまざまな年代の方が。みなさんの丁寧な仕事ぶりとチームワークが、機能美にあふれたいたがきの製品を作り出しているのですね。

こんなに愛される製品を手がけることができる幸せ

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では川崎さん、この仕事のやりがいって何ですか?
「やっぱりお客様の声でしょうね。うちは販売店も自社運営なので、お客様の声が届きやすいんです」
『使いやすい』『一生もの』『革の風合いが好き』など、寄せられる声は作り手の心に響くものばかり。中には『カバンはいたがきのでなきゃ』と遠路はるばる足を運んでくれる人や、十数年間愛用しているバッグの修理を依頼するお客様もいるとか。
「そんな声に励まされたり、逆に気が引き締まったり。いずれにしてもこんなに愛される製品作りに携われて幸せです」
いつか自分オリジナルのバッグを作るのが川崎さんの夢。
「まだまだ先のことですけれどね(笑)。でもそんな夢を描けるのも、スタッフを大切にしてくれるこの工房だからこそと感じています」

もの作りの心と根気が大切なシゴト

itagaki11.JPG製造部 丸山実樹代さん

「当社は、皮革製品工房として、企画から製造、販売まですべて自社内で取り組んでいます。その主軸となるのが製造部。ここには現在18歳から70歳まで、約40 名のスタッフが在籍し、バッグや財布など200 種類を超える製品作りに取り組んでいます。この仕事に必要な資格はありません。未経験でも手先が器用じゃなくても大丈夫。大切なのは、「いい製品を作りたい」という気持ちと途中で投げ出さない「根気」ですね。以前は女性が多い職場でしたが、最近は男性も入社するように。またここで経験を積み、同じ赤平で独立した人もいます。アットホームな職場も魅力ですよ。」

株式会社いたがき
株式会社いたがき
住所

北海道赤平市幌岡町113番地

電話

0125-32-0525

URL

http://www.itagaki.co.jp/

【事業内容】皮革製品 企画・製造・販売

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一生愛されるバッグをみんなで、手作りで。鞄のいたがき

この記事は2016年7月25日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。